ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

 それにしても静かだなあ。ここが校内だって事、忘れちゃいそう。


 遠くにひと組の男女が来たけど、ここからはうんと離れてるから影響はないと思う。


 私は1分置きぐらいに時刻を確かめてたんだけど、ちょうど5分前、木の陰から不安げな顔でこっちを見ていたちいちゃんが、ハッとして木の陰に隠れるのが見えた。


 あれ? っと思っていたら、建物の角から、ワイシャツ姿の長身な男子が、ひょっこり現れた。


「ごめん、待った?」


 修平は、ちょっとはにかんだような顔で、白い歯を見せニッコリ微笑んだ。


 約束の時間より早く来ておいて、“待った?”はないでしょうが?

 デートじゃないっつうの!