ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

 “どうよ、これで修平がちいちゃんに夢中だってわかったでしょ?”


 そう思っていたら、ちいちゃんはゆっくりと顔を上げた。さぞや明るい顔をしているかと思いきや……


 落ち込んだような、暗い顔だった。なんで?


「修平君が、過去に彼女がいっぱいいたのは知ってます。私、ずっと彼を見てましたから」


「あ、そうだよね? でもさ、お……」


「お昼休みに、彼女をほったらかしだったのも知ってます!」


 ちいちゃんにしては珍しく、語気が荒かった。

 うわ、ちいちゃん怒ってるの? なんで?


「それを変えたんだから、ちいちゃんは喜ぶべきでは……」


 ちいちゃんの剣幕に気圧され、私が遠慮がちにそう言うと、


「それは私じゃないと思います」


 ピシャッとそう言われてしまった。