ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

 じゃあ、あのとき聞こえた“ポカッ”っていう音は、和也が修平の頭を叩いた音なんだあ。修平は“痛え”って言ってたもんね。

 あちゃー、私も和也に怒られちゃうのかなあ。


「少しは気にした方がいいと思います」


「そ、そうみたいね?」


 おっと、落ち込んでる場合じゃないわ。


「でもさ、修平も私と同じで、なーんも考えてないんだから、許してあげなよ。ね?」


「私……怒ってるわけじゃないんです。悲しいんです」


「悲しい?」


「はい。修平君は……」


 と言ったきり、ちいちゃんは黙ってしまった。


「修平がどうしたの?」


 待ちきれなくてそう聞くと、


「私に触ってくれないんです」


 と、ちいちゃんは言った。耳の辺りまで真っ赤に染めて。