「彩花ちゃん、君は合格だよ」


「そうなの?」


「ああ。初めての合格者だ。それをちゃんと確かめたくて、強姦まがいな事までしちゃって、悪かったね?」


「そうよ。あれはやり過ぎだわ。たっちゃんが変質者にしか見えなかったもん。あ、それに私、ひとつ間違えたら死ぬとこだったのよ?」


「ああ、あれは俺も焦ったよ」


「もう……」



 そこへ和也が戻って来た。


「よお、復旧したのか?」


「ああ、なんとかね。ところで兄貴、その手はどうしたの?」


「ああ、これか? ハサミが上から落ちて来て、グッサリだ」


「なんだそれ? ちゃんと消毒した?」


「ああ、彩花ちゃんにしてもらった」


「何だと!?」


 もう、たっちゃんったら、なんでわざわざ地雷踏むかなあ……