ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

「うん。聞いて驚くなよ? あ、驚いて当然だな」


「もったいつけないで。誰を見てるのよ?」


「それはね……高木千尋だよ」


 高木千尋……?

 誰、それ? 聞いた事はあるような気もするけど……


「嘘ばっかり!」


 少し間を開けて恵美がそう言った。恵美は高木千尋という女を知ってるらしい。


「ねえ、それ、誰?」


「え? 誰って、彩花の前に座ってるじゃない」


「えー! あの、髪の毛を輪ゴムでとめてる、ブ……」


「そう、あのブス子ちゃんよ?」


「うっそー!」


 高木千尋が私の前に座ってるあの不細工な子とわかり、私も恵美と同じ反応になってしまった。

 だって、あまりに突飛過ぎるから。