「たくさん褒めてくれるのは嬉しいけど、私って、そんなに酷い女に見られてたわけ?」


「まあ、はっきり言えばな」


「ひどーい。でも実際、そうだったかも」


「しかし、今はいい女だぞ?」


「ほんと?」


「ああ。俺はもう、おまえに夢中なの、知ってるか?」


「知らなーい」


「昨日は修平に嫉妬して、気が狂いそうだったんだぞ?」


「やっぱりヤキモチだったんじゃない!」


「まあな」


「これからは正直に言ってね?」


「はいはい」


「返事は一回!」


「はい!」


「うふふ」


「あはは」


 なんか中野君のイメージが変わっちゃったけど、まあ、いっか?


(おしまい)

 本編はここで完結です。
 最後までのお付き合い、ありがとうございました。

 続いて後日談を書きましたので、もしよろしかったら【次へ】を、押してくださいませ。


 秋風月