「それはこっちも同じよ? 修平君と中野君が同じクラスで良かったわ。ね、彩花?」


「え? まあね……」


 私は恵美に振られ、曖昧な返事をした。すると、


「ほんとに!? 彩花ちゃん、本当にそう思ってる?」


 小山修平はそう言って、体を前に乗り出し、テーブル越しだけど私に顔を近付けて来た。


「それはまあ、一応は……」


 私が上体を少し引き気味にそう言うと、


「やったー!」


 と、小山修平は大きな声を上げた。


「修平君、やけに嬉しそうね?」


「そりゃあそうでしょう。憧れの彩花ちゃんからそう言ってもらえたら……」