ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

「彩花ちゃん、何で知ってるの?」


 やっぱり付き合ってるのかあ……

 ちいちゃんはそういう話に興味がないのか、バッグから教科書やなにかを取り出し始めた。


「昨日、見ちゃったんだ……。昼休みに中庭で、恵美が小山君に告ってるところ」


「ああ、そういう事? でもさ、俺……断っちゃった」


 小山君は嫌そうな顔でそう言った。彼のそんな顔、初めて見た。なんでそういう顔するのかなあ。


「そうなの? なんで? 恵美って結構可愛い方だと思うけどなあ」


「それは……、だってさ、彩花ちゃんと約束してるじゃん。あれはまだ有効でしょ?」


「それはそうだけど……」


 何か引っ掛かるなあ。私が中野君を諦めたら小山君と付き合うって約束はしてるけど、それはいつになるか分からないし、小山君はそんなに本気じゃない気がする。それとさっき見せた嫌そうな顔。

 ま、とにかく小山君が恵美と付き合ってなくてよかったけどね……