ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

「ごめんなさい」


「落ち着いたか?」


「うん。なんか、泣いたらスッキリした」


「そっか。何だかよくわからないけど、それはよかった」


 中野君はそう言って、私の頭をポンポンとした。

 それ、反則だよー。そんな事されたら、せっかく決心したのに迷っちゃうじゃない……



「じゃあ、帰るか?」


「うん。私の家はこっちだけど、中野君は?」


「俺んちは、あっち」


 中野君が指差したのは、私の家とは正反対の方向だった。


「じゃあ、おやすみなさい」


 そう言って中野君に背を向けようとしたら、


「送ってく」


 と言われた。