ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

「……と言いますと?」


「いい例があの眼鏡だ。つまりはこの眼鏡。はっきり言って好きじゃない。やめてもらいたい、とさえ思ってる」


「それって、つまりは……」


「これはあんたにとってブラスにならない。むしろマイナスって事さ。オッケー?」


「お、オッケー」


「いい子だ。じゃあ本当に没収な?」


 中野君は私の眼鏡を握り潰すようにして畳むと、胸のポケットに突っ込んでしまった。


「さあ、行くぞ。ガキどもが腹空かせて待ってるんだからな」


 そう言って中野君は駆け出した。


「ちょっと、待ってよ!」


 私はクリアになった視界でしっかり中野君の背中を捉え、追い掛けて行った。


 何かうまく言い包められた気がしないでもないけど、それは後で考える事にして。