ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

 咄嗟に私は腕で胸を庇ったけど、中野君によって見事に外されてしまった。ただしDカップのブラではなく、眼鏡を。


「な、中野君……?」


 中野君は、私から外した眼鏡を街灯にかざした。


「なんだ、このレンズは? 特注か?」


 すぐにそれを見抜くなんて、さすがだなと思った。でも、今は関心している場合ではない。


「返して!」


 私は片手で顔を隠し、もう片方の手を前に伸ばしながらそう叫んだ。


「ダメだ。没収」


「意地悪はやめてよ!」


 そう叫んだら、


「意地悪で言ってるんじゃない!」


 と言い返されてしまった。