ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

「あんた、料理できんの?」


 ガーン……

 中野君。それ、鋭すぎるよ。


「で、出来るわよ、料理ぐらい……」


 私は動揺を隠しつつそう言ったのだけど、


「怪しいなあ」


 中野君は意地悪そうにそう言い、


「俺も行くよ」


 と言った。


「へ?」


「俺、料理は得意だから」


 その時、社長さんが何かを言いかけたけど、中野君はそれを制するように、


「さあ、行こうぜ?」


 と言い、買い物袋をヒョイと持ち上げた。



「お願いします」と頭を下げるちいちゃんに手を振り、私は中野君と一緒に病室を後にした。