ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

「脳に損傷はないようです。経過を見ないとはっきりは言えませんが、おそらく後遺症もないでしょう」


「じゃあ、母は死なないんですね?」


「それは大丈夫ですよ?」


「ありがとうございます!」


 よかった……。社長さんも中野君も、ホッとしたのがわかった。



 ちいちゃんのお母さんは、個室の病棟に移された。今は麻酔が効いて眠っている。怪我をしたせいもあると思うけど、お顔を見た限り、ずいぶんやつれた印象を受けた。


「あ、どうしよう……」


 不意にちいちゃんがそう呟いた。