「そうですよ?」


 私は驚いて聞いたのだけど、高木さんは事も無げにそう答えた。


「もしかして、毎日?」


「はい」


 うわあ、信じられない! 私なんて、ただの1回も作った事ないのに……




「家はそこです。恥ずかしいんですけど」


 そう言った高木さんの視線の先には、やや古ぼけた2階建てのアパートが建っていた。


 何て言っていいか分からずにいたら、


「姉ちゃん、お帰り!」


 低い男の子の声がした。