ブスになりたい女 〜高飛車美少女 VS 秀才クール男子〜

 私は、自分の耳を疑った。

 ぶつかって来たのは向こうなのに、なんで私が“バッキャロー”なの?
 それに、男子からそんな言い方をされた事が、今までに一度でもあったかしら……


 そもそも、人がぶつかって来た事なんか何度もなかったと思う。そしてそういう時は、常に相手が謝り、私の体を気遣ってくれたものだ。


 私は相手の男子を睨み付け、


「ふざけんじゃないわよ!」


 と怒鳴り付けた。


「なんだと?」


「ぶつかって来たのはそっちでしょ? 謝んなさいよ!」


「おめえが余所見しながら真ん中を歩いてるのが悪いんだろ?」


 う、それも一理あるかも。でも……