「―――豊花ちゃん、お元気で…。 …どうか僕のこと、忘れちゃったりしないでくださいね。」 ヨシヤの泣きそうな微笑みが私を見送る。 「…やだっ、やだ、やだやだ…、ヨシヤ…やだぁ……!!」 視界が狭まっていく。 温もりが小さくなっていく。 ヨシヤの言葉を、声を反芻させながら、 「―――…ッ!」 私は意識を手放した。