「…豊花ちゃん、

きみは少なからず、“僕が人鬼なんじゃないか”と疑っていますね?」



図星だ。

私は素直に頷いた。



「…ヨシヤずっと言ってたでしょ。“私を食べたい”って。

最初は、冗談なんじゃないかって思ったよ。
人が人を食べるなんて私には想像もつかない…。」


ヨシヤは黙って聞いてる。


「…でもどっちも、しようとしてることは同じ。
それにヨシヤは“誰が食い殺されようが構わない”って思ってるでしょう?まるで人鬼の味方するみたいに。

…ねえ、ヨシヤはどうして私のこと食べたいの?」



ずっと訊きたかったことだ。


またはぐらかされるかもしれないと危惧したけど、

…ここで、黙ってたヨシヤが薄く唇を開く。