入り口に飾ってある風鈴が、風もないのにチリンと鳴ったのはその直後だった。 ビクッとそっちに目を向ける私と、緩やかな動きで体を翻し、深くお辞儀をするヨシヤ。 そこには、 【…シュウゥ………。】 「!!!」 ヨシヤの高身長よりも大きな頭を持つ、真っ暗な大蛇がいた。 入り口ぎりぎりの大きさだからあと少し首を突っ込んだらつっかえてしまいそうだ。 毒々しい紫色の目玉と、チロチロ動く舌先がすごく不気味。 私は目眩を覚えたけど…ヨシヤは平気なのかしら。