「ただいまーっ」 そんな声が聞こえて気がつくと あたしはミニテーブルに突っ伏して寝てしまっていた。 急いで階段を登ってる音がする。 そして勢いよく部屋の扉が開く。 「ゆな!!ほんとごめん!!」 奈南から申し訳なさそうな顔であたしにそう言った。 奈南のお兄ちゃんはつらそうだけど 眠っていた。 「しーっ」 あまりにも声がでかい奈南に向かって あたしは口元に手をあてて言った。