ハナミズキ




「何?この騒ぎ…」


「さぁ…?」



廊下で、そんな風にしゃべっていたら、野次馬と思われる男子生徒数名が、後ろからぶつかってきた。


あまりに突然のことで私はそのまま、前のめりに転んだ。





しかし、男子生徒は私に気づかずそのまま野次を飛ばしに行った。


「ちょ…大丈夫?恋華」


「うん。大丈夫」



そう言って、私達は教室に戻った。


お昼の後の授業は眠そう……。



なんて、思いつつ私は授業を受けていた。


しかし、最後の授業のとき――――。