放課後になって、私と氷野くんは教室に残って先生に頼まれた仕事をこなしていた。 お互い無言。 気まずかった。 すると、氷野くんは仕事が終わったのか私に視線を向けた。 「…終わった?」 「あ、ごめんね!私まだだから先に提出してて!」 「じゃあ、俺も手伝う」 「で、でも…」 「俺が手伝いたいんだよ」 「う、うん…ありがとう、氷野くん」