そんなある日。 たまたま通りかかった空き教室から聞こえてきた話し声。 中には6人くらいの女子。 何も考えずに通り過ぎようとしたとき、 「ね、谷口秋斗ってどう思う?」 と、誰かが言った。 ・・・・・俺の話か? 進めていた足を止め、耳を澄ませた。 「えー、なんかすっごい冷たいって聞くよねー」 「うん!!女子にも容赦ないって」 一人がそう口にすると、残りの女子も頷いていた。 まぁ、冷たいと思われているのは知っていた。 自分でも自覚はある。