「何だよそれ……っ!!ほら帰んぞ!?」 「……行かないっ!!」 俺がむりやり掴んだ腕を、結花は振りほどいた。 「なんでだよ……。なんでなんだよ……っ!!」 嘘だって言ってくれよ……。 今なら笑って許すからさ……。 なぁ結花……。 早く嘘って言ってくれよ……!! 「はっ……、騙されるほうが悪いんでしょ!?」 ………絶望的だった。 「じゃあ……、俺は結花にとって何だったんだ……?」 「龍のこと?そんなの利用しただけに決まってんじゃん!!」 目の前が真っ暗になった。