12月上旬。
空気は冷え切って、人肌が恋しい季節になった。
俺自身は特に何も変わらなかった。
1つだけ変わったことといえば……、
「お待たせ龍!!待った?」
「いや、今来たとこ。結花こそわざわざ走って来なくてよかったのに。ヒール痛かっただろ?」
「んー…、でも龍に早く会いたかったからっ♪!!」
「……っ//」
結花と付き合ってること。
あの夜の出逢いから俺達が惹かれ合うまで、そんなに時間はかからなかった。
「龍どこ行きたい?」
「結花の行きたいとこでいいよ。」
「ホント!?じゃあねー……。」
俺の隣で笑ってる結花。
まさか、あんなことが起きるなんて思いもよらなかった。


