「まあまあ龍落ち着いて!!」


「ごめんね。コイツは大東龍。信用した奴としかしゃべらないんだ。」


「ふーん…。」


太陽と航太が仲裁に入る。


金髪男、龍。


オーラからして、龍が総長かな?


でも、なんか……。


「龍が総長、俺が副、航太が幹部なんだ!!」


だいたいそんな気はしてたけどね。


「そういえば、俺達ちゃんと名乗ったから、君も名乗ってね。」


「あ、うん。あたしは陽月瑞華。よろしくね。」


ニコッと笑うと、太陽と航太は顔を赤らめていた。


龍はピクリとも反応せず無表情のままあたしを見ていた。


まるであたしを品定めしてるかのように……。