・・・


「………は?」


戻ってきてもらおうと思う……って、どこに?


「説明が不十分すぎますよ紫苑。

代わりに俺が説明します。」


「……うん、そうして尚希。」


「では。

紫苑が言いたいのは、瑞華が約半年前までいた学校に戻ってきてほしいということです。」


「あたしが元いた学校?」


「はい。」


「でもあたし…、退学届出したはずだよ。

そこにいる矢車先生に。」


そう、あたしは確かに、この手で直接元担任に渡したはず。


だから戻るも何もなくない?


「確かに受け取ったが……受理はしてないぞ。」


元担任の声久々に聞くなぁ……ってそうじゃなくて!!


「受理してないってどういうこと!?」


「あのあと、結局理事長には提出しなかったんだ。

あんな涙目で渡されたってなぁ。」


そうだったんだ……。


隠してたつもりだったんだけどな……。


「だから戻ってこい、瑞華。」


「紫苑……。」


どうしようか……。