「……お前何言ってんだよ。」


『だって青華って瑞華が探してるバラの名前でしょ?

それにまだ初代だってのに水狼と並ぶほどの強さ。

情報がガードされてるのも、あたしがスパイだって知ってるのも、瑞華しかいないと思うんだけど。』


「……っ。」


ブチッ


無性に腹が立ってきて、むりやり電話を切った。


何に対しての怒りなのかは、俺自身も分からなかった。


「……あ、そういえば紫苑、さっき何とか総長の名前までは探れましたよ。

それ以上はもうお手上げですがね…。」


……早く言えよ。


「……で、ソイツの名は?」


「青華初代総長の名前は……、















……"青薔薇姫"です。」


。+。*。+。*。+。*。+。*。+。*。+