ベッドに横たわる瑞華は、まるでいつも通りに眠っているかのようだった。


明日の朝になれば、"おはよう"って目を覚ましてくれる気がするほどだった。


命を繋いでいるたくさんの管を見て、現実に引き戻された。


虎太がゆっくりと瑞華の手を握る。


「瑞華まで死んだら……っ、俺は…っ……!!」


シーツに涙が零れ落ちた。


まだ……まだ瑞華は死んだわけじゃねぇ……。


「……泣くなよ。瑞華が起きたら笑われるぞ。」


「……っ。」


これは俺なりに慰めたつもり。


一応敵だし……コイツ瑞華に気がありそうだし。


でも、そう言う俺も不安でいっぱいだった。


なぁ…、なんで敵なのに俺を助けた……?


真実だって知りたい。


それに…、俺まだ瑞華に言ってねぇ……。


"お前が好きだ"ってな………。


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