「瑞……華……?」
こんなにも青ずくめの奴は瑞華しかいない……。
けど……なんで……。
なんで俺を庇った……?
「まさか……ハァッ…ハァッ…お前に…っ、兄妹揃って……ハァッ…同じところ…ハァッ…ハァッ…撃たれるとは…ハァッ…思わなかった……っ。」
苦しそうに話す瑞華。
兄妹揃って同じところ………まさか!!
瑞華が手で血を抑えているところは、見事に心臓の辺りだった。
瑞華は最後の力を振り絞り、死炎組組長に突っ込んでいった。
無理すんなよ……。
ただでさえすごい出血量なのに、これ以上動いたら……!!
死炎組組長が気絶したと同時に、ついに瑞華が倒れた……。


