スッ ………っ!? ふいに組長が出した、黒い塊。 …………銃だ。 その先端が捕らえるのは………紫苑。 紫苑は自分を狙う銃に気付いたものの、目を見開いたまま固まっていた。 「……っ!!」 「ちょっ……瑞華!?」 虎太の制止を振り切り、あたしはドラム缶の前に出ると、一直線に駆け出した。 組長はフッと口角を上げ、それが合図かのように………。 「紫苑っっっ!!!!」 ドンッ……