「あたしは本気だよ。あたしはお兄ちゃんの仇取りたいの……。

それに…、もう誰も死なせたくない……!!」


あたしは真剣だった。


"あたしはなんで強くなろうとしたのか"


今ここで行かないと、この意味がなくなる。


「あたし1人で行く。みんなを巻き込むわけにはいかない。」


そう言って幹部部屋のドアノブに手をかけたときだった。


「……待てよ。」


「1人で行くなんて水臭いことすんなよ!!」


「俺達だって瑞華を守りたい。」


「俺達も……行く……。」


虎太、大雅、悠雅、疾風が口々に言う。


あぁ…、あたしはいい仲間を持ったよ……。


「……ありがと。……行こうか。」


「「「「あぁ。」」」」


どうか間に合って……!!


もう二度と、誰も失いたくないから……!!