思わず自嘲してしまった。 あたしのやっていたことは、無意味以外の何者でもない。 なのに………。 「でも……、それでも、水狼を守りたいって思う気持ちがまだあるんだ……。」 バカだよねと言ったあたしを、龍の温かい体温が包んだ。 なんか最近の龍、積極的じゃない……//? いつもはこんなことしないのに……// 龍への名前の分からない感情が溢れ出てくる。 「瑞華……、」 次の龍から発せられた言葉に、あたしは龍の腕の中で動けずにいた。 「そんなに……アイツがいいのか?」