あまりにも普段の龍からは想像できないような言葉だったから、思わずあたしも動揺してしまった。 たぶん今…、あたし顔真っ赤だ……// 顔をブンブン振って、あたしなりに冷ました……つもり。 あたしがいきなり顔を振ったせいか龍も驚いて、しばらく2人とも話さなかった。 ただ同じ水平線を見つめていた。 ……もうすぐ陽が昇る。 真っ暗な空に、濃い青の海とまだ昇っていない真っ赤な太陽のコントラストに、あたしは魅入っていた。 ……こんな景色初めて見た。 この景色を焼き付けたくて、ただずっと眺めていた。