「遅かったじゃない♪待ちくたびれちゃった!!」


「えっ……は?」


部屋に入った瞬間、俺は自分の目を疑った。


なんでこの自称母親女がいるんだよ……!?


しかもなんで俺のベッドに座って……!!


「……親父のとこ行けよ。」


「なんでよー?あたしは紫苑を待ってたんだからぁ♪」


……ゾクッ


寒気がして鳥肌がたった。


本能が"逃げろ"と言うのに、俺の足は動かなかった。


そうこうしてる間に、女との距離がいつの間にか縮まっていた。