私は階段を降りて、料理が置かれるテーブルの前に座った。 「小梅、お友達は帰ったの?」 「…ぁあ、うん!帰ったよ…!」 「そう~、今日は多く作り過ぎたから、食べて帰ったら良かったのにねぇ」 「…そ!そうだねっ!!」 …………。 お母さん…大丈夫だよ。 そのお友達が、食べてくれるから。 「…………って、言っても、例の夕飯が見当たらないんだけど…」 「はい!カレー♪」 どーんと目の前にカレーを置くお母さん。 「…………お母さん!?カレーはあれほど嫌いだって言ったじゃん!!!」