気付けば着信が何件か
入っていた。
…
「もしもし」
「お前、何で今日来なかった?」
あっ忘れてた。
声が完全に怒っている。
「私行くなんて言ってないんだけど。」
私も直矢にわざと突っかかる
ような事を言う。
「お前は俺が来いって言ったら
こなきゃ駄目なの!」
はっ何様。
「今日は会えないって
言ったぢゃん。あんたこそ
私に会いたかったの?」
私も少し意地悪な笑みを
浮かべ冗談半分で言ってみた。
すると直矢も意地悪な口調になる。
「その答えあんたって
言うなら教えない。
直矢って呼ぶまで教えないから。」
