俺はその言葉を理解するのに時間がかかった。 理解している間に俺の手は桜田さんの手に握られていた。 「これからもよろしくね。」 あいかわらず泣きながら、俺の大好きな笑顔でこう言った。 「こちらこそ、よろしくお願いします。」 これからずーっと、お世話になるから。 無愛想だけど、なつけばきっとよく笑うから。 桜田さんも俺の大好きな笑顔でこれからも側で笑ってて。 ◆end◇