「何?」
「誓約書だ」
はっきりと告げられ、あかねは用紙を受け取る。
「何の?」
「オルディネに所属するという事に、同意したという誓約書だ」
「は?私まだ所属するなんて」
――言ってない。
だがジョエルは是が非でも、所属させようと思っているのだろうか。
確かに断ってはいないが即決出来るほど、あかねの心は決まっていなかった。
「君はまだ未成年だからな。いきなり重労働を課したりはしない。そうだな……部活動ぐらいに思ってくれて構わない」
「部活動……」
それなら確かに支障はないだろう。
しかしまだ頷く事は、出来なかった。
「所属すれば身の安全は保障され、ある程度の自由は約束される」
「ある程度の自由?」
聞き返せば淡々とだが、答えを返すジョエル。
「君は中学生活で、授業をサボったりなど不真面目で度々問題を起こしていたらしいな」
「げっ」
黒歴史とも言える過去の汚点を簡潔に告げられ、あからさまに嫌な顔をしたあかね。
それに気分を良くしたのか、ジョエルは口元に笑みを浮かべる。
「時と場合にもよるが、授業に出なくても出席扱いになる事もある」
――それは何ていう好条件?
あかねは思わず顔がにやける。
「どうする?お嬢さん」
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