「!?…何見てッ…」
「お、アルバムの写真にもある!しかもツーショット」
「おいッ…!」
駿が叫んだのと同時に、扉の開く音が響く。
「…どうかしたの?」
声が漏れていたのか、あかねは不思議そうに呟きながら姿を現した。
「あかね様…!おはようございます」
「おはよう」
「おはよーあかねちゃん。今日はちょっと早いんだね」
「はい。今日は何だかすんなり起きれちゃって。それよりどうかしたんですか?誰か叫んでたような気がしたんですけど…」
尋ねれば泰牙は至極愉しげに笑った。
「そうなのよ~!見てよこれ」
「返せッ…!」
手を伸ばす駿を交わして、泰牙はあかねに携帯の画面を見せる。
そこにはどこか恥ずかしげな駿と嬉しそうに微笑む青髪の女性が写っていた。
「もしかして……」
「やっぱりあかねちゃんもそう思う?でも駿は友達だと言い張ってるんだ。ねぇ本当に恋人じゃないの?」
「だから違うと言ってるだろう」
「あれ?なんかムキになってない?怪しー!」
囃し立てる泰牙に、ついにはもう何も言うまいと無言で再び朝食を口に運ぶ駿。
「んー……なんだかなぁ」
「あかね様」
「え?…あ」
泰牙と駿の様子を眺めていると、紅晶がいつの間にか朝食を持ってきていた。
慣れた手付きで皿を順次置いていく。
「ありがとう」
「いえ。結祈さんが用意された朝食を運んだだけですから」
「そういえば結祈は?」
「先程までおりましたわ。何でもジョエル様に呼び出されたようで」
「あー…」
普段なら食堂にいるはずの結祈がいない理由を聞いて、相変わらず苦労しているなと、あかねはしみじみ思う。
「それと昨日の事なのですが」
「矢一のこと?」
「…はい。ジョエル様から聞かれました?」
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