職員室に行くと、担任が自分達を待っていた。
クラスメートから寮の事だと聞いていたあかねは、率直に担任に聞くとどうやら手違いで女子寮は満室になってしまったらしく、寮に行っても自分の部屋がないという衝撃の事実を知ったのだった。
驚愕しつつ同時に今夜は野宿かと焦ったが、よくよく聞けば旧寮に住む事になったというのだ。
荷物は既に送られており、迎えが来るまで学校で待っていて欲しいと言う事だった。
「住む場所があったのは良かったけど、何か災難だな」
「ほんとにね」
女子寮の場所は書類でなんとなく覚えていたので、この後寄り道をして行くつもりだった。
旧寮に住む事になり、学校で待機と言われて仕方なく、あかねは靴を履き替え座りながら待つことにした。
「いつ来るんだろうな」
「さあ……昶まで待ってなくてもいいよ」
隣に座る昶は、この後予定があると言う。
付き合わせるのは悪いと思ったのだが、彼は首を振る。
「いいっていいって。バイトまでまだ時間あるから」
「でも」
「学校つっても、この前みたいなヤツに会うかも知れないだろ」
「あー…」
話題を振られ、ふとこの前の男を思い出す。
上から下まで黒ずくめの変質者で、何故か自分の事をよく知っていた。
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