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それからどれくらい経ったのだろうか。
気付けば建物ばかりの景色が、川や田んぼがある景色に変わっていた。
少し体を動かすと、毛布が掛けられているのが分かり、そこであかねが自分が眠っていた事に気付いた。
起き上がって窓から景色と、すれ違う車を見ていると前から声を掛けられた。
「よく寝てたわよ。そんなに夜更かししてたの?」
母の言葉に、まだ覚醒していない頭で昨日を振り返る。
兄から早く寝ろと催促され半ば強引に寝かされたので、夜更かしした覚えはなかった。
「そういえば携帯鳴ってたわよ」
「ん」
鞄から携帯を取り出すと、メールが一通届いていた。
開いて見てみると、差出人は数日前からやり取りしている昶だった。
内容はもう学校についているらしく、早く来いという催促メールだった。
「友達からだった」
「友達って高校の?」
「うん。もう学校着いてるから早く来いって。あとどのくらい?」
「もう着く。十分くらいだな」
「じゃあすぐだね」
棗が言ったように、あかねは後10分くらいと打ちメールを送って携帯を鞄に戻した。
「あかねはもうお友達がいるのね」
「うん。説明会の時にね」
それから少しの間、昶の事を話してそれから数分後。
車は学校に到着したが、校内の駐車場は既に満車で、あかねだけ先に降りる事になった。
道端には保護者と一緒に歩く同じ制服を着た子達がちらほらと見受けられた。
「近くの駐車場に止めたら行くから、先に行ってなさい」
「はーい」
ドアを閉めると車は走り出す。
それを見送ると、あかねは校舎へと歩き出した。
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