桜空あかねの裏事情


「……いつから気付いていたの?」


そう言いながら角から姿を現したのは、こちらを警戒するように見ている朔姫であった。


「始めからッスよ。こういう職業って結構、周囲に気を配るもんなんで」

「聞くつもりはなかったわ」

「差し詰め、部屋を出た昶っちが気になって後を追ったら出くわした……ってとこッスか?」


朔姫は何も答えなかったが、否定もしないので瀬々は事実なのだと確信する。


「まぁ俺には関係ない事なんスけど」

「……」

「山川さんはどうするんスか?」



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