桜空あかねの裏事情


カラオケよっぴー 戸松店




「義理の…妹」


――だからあかねは、あんな表情してたのか。

昨日打ち明けられた事実と、たった今瀬々から告げられた事実。
その二つを重ね合わせて、昶はようやく違和感の正体を突き止めることができ、初めて合点がついた。


「名前は槐。あかねっちの母親が、年始に施設から引き取った子なんスけど、まーこれが結構な美少女さんなもんで」


瀬々が紡ぐ情報を軽く聞きながら、昶はその義理の妹と話しているであろうあかねに、思いを馳せる。

――あかねの事だから、うまくやり過ごすだろうけど。
――すげー気になる。大丈夫なんだろうか。



「あ、美少女つっても、うちの学校の一年三大美少女には流石に及ばないッスけど……って、昶っち?」

「…ん?」

「話聞いてたッスか?」

「ああ、わりぃ」

「もう……最近の昶っちは、あかねっちに似てきたッス。知らない間に感化されちゃってるんじゃないスか?」

「かもな」


瀬々の軽口を適当に流して、昶はまた思考を巡らせる。


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