「あ、俺は青山悟史。あんま話した事ないから、分からないかもだけど」
視線に気付いたのか、青山はそう答えた。
昶は少しだけ笑う。
「あかねなら、後で来るって言ってた」
「そうなんだ。なら楽しみ」
はにかむように笑った青山を、昶は横目で見つつ尋ねる。
「もしかして、あかねに気があったり?」
「えっ」
一瞬驚いた表情を浮かべた青山だが、直ぐに下を俯く。
どうやら照れているようだった。
「うん。なんていうか、その……可愛いじゃん?」
控えめながらも、そう答える青山。
――本人は自覚してないけど、あかねはモテる。
――朔姫みたいに美人ってわけじゃねーけど
ーー馴染みやすいっていうか安心するっていうか。
ーーまぁあかね自身全く興味がないから、
ーーそういう話に触れられないだけで。
昶はふと思いながら、他の男子と既に話し始めている青山を見る。
背格好もそれなりにあり、性格も話してみた限り悪くはなさそうだ。
どちらかと言えば女子に人気のある容姿をしている。
――けど多分、無理だろうな。
――なんせアイツの周りには、変態変人の一筋縄ではいかない奴らが大勢いるし。
――それにあかねはそれどころじゃないし。
そう思ったところで昶は席を立った。
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