「そうそう!香住くんとかはどうなの?」
「昶?昶は……ただの友達」
一緒に来た朔姫も少し離れたところで、クラスメートの女子数人に囲まれ質問責めをされている。
本人は困惑したり、照れたりと忙しく表情を変えながらも、質問に懸命に答えている。
――あかねがいれば、ノリで話せるのに。
ーーまだ友達か……ちくしょう。遠過ぎるぜ。
「香住ぃー。なにつまんねー顔してんだよ」
溜め息を吐いたと同時に、クラスメートの男子三人が近寄ってきた。
「当ててやろっか?」
「ズバリ!桜空がいないからだろ?」
「別に……そんなんじゃねーし」
少ししか話していないクラスメートにでさえ、見透かされているのが恥ずかしくて、頷きそうになるのを抑えて昶は強がる。
「いいや、絶対そうだね。今ここで桜空が来たらお前……あかね!オレのダチ!ずっと待ってた!みたいな感じで、真っ先に行きそうだ」
からかっているのか、笑いながらそう述べるクラスメート。
「でも俺も、桜空さんがいないの残念だよ」
もう一人の爽やかそうな少年が、そう答えながら昶の隣に座った。
――確か青田とか青木とかだっけな。
ーーオレの斜め後ろの席で、下の名前は悟史だった気がする。
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