桜空あかねの裏事情


「そう言えば、誰が来るんだっけ?」


自室から出て階段を降りながら、あかねはふと昶に尋ねる。


「オレも詳しく知んねーけど、クラスメートは約半数と、他のクラスも数人いるらしーぜ」

「そうなんだ。信乃は?」

「いる。瀬々は来るか分かんねーけど」

「あ、瀬々は来るよ。昨日メールがあった」

「マジか!楽しくなりそうだな!」

「うん!」


話しながら二階まで降りると、昶は階段を駆け上がる結祈を見つける。


「お、結祈じゃん!」

「昶は相変わらず元気ですね」

「へへっ!ジョエルのオッサンに比べたら、断然若いからな!」


自慢げに答える昶に、どう答えるべきが迷っているのか、結祈は苦笑をただ漏らす。


「……否定はしませんが、くれぐれも彼の前では言わないように。見た目はああですが、中身は子供とそう大して変わりませんので」


結祈はいつもと変わらない笑顔で言っているのに、何故か毒を吐いているように見えてしまうあかね。
ここ最近見られる光景であり、とりあえず結祈の新たな一面と勝手に片付けてはいる。


「まぁそんな事は置いときましょう。あかね」


話の流れを切り、あかねに声を掛ける結祈。


「出掛け先で申し訳ないのですが、実は貴女に客人がいらっしゃってて」

「客人?」


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