細目の和風美人。
それがあかねが抱いた第一印象だった。
そして女性の隣にいる朔姫と見比べると、二人は面持ちやら髪型やら、どことなく似ていた。
「紹介致しますね。こちらは山川美代子様。朔姫のお母様で御座います」
障りなく間に入った結祈が、そう伝える。
やっぱり。などと思いながら、紹介された女性、朔姫の母を見遣る。
凛としている朔姫と穏やかな彼女の母は、雰囲気こそ対照的だが見れば見るほど、自分が思う以上に似ていると思えるから不思議である。
「あんたがあかねちゃんやな?」
「はい!桜空あかねと言います。山川さんとはクラスメートで、ここで一緒に住んでて仲良くさせてもらってます!」
「こちらこそ。いつもうちの朔姫と仲良くしてくれはって、おおきに」
柔和な笑みを浮かべる美代子。
「こないな、かいらしい子と友達で良かったなぁ。朔姫」
「うん。桜空さんはいつも面白くて明るいから、私まで楽しい気持ちになるの」
美代子に似ている、優しげな笑みを浮かべる朔姫の答えに、あかねは目を丸くし驚きの表情を隠せない。
友人という認識はあっても、自分がそのように思われているなど知らなかったのだ。
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