桜空あかねの裏事情


思考に思考を重ねて悩む。
しばらくして、ある答えに行き着く。



「……集中力と持続力」

「ん?」

「間違ってるかもだけど、異能を使うには想像力が必要って駿さんが言ってたと思うんだけど、それってイメージするって事でしょ。それを支える為には精神力……集中力と持続力が必要なんじゃないかな」


至った結論をそのまま伝えると、昶は唖然としていた。
その反応に、あかねは間違った答えを導き出したと慌てて首を振る。


「ごめ、やっぱ違っ――」

「スゲー。ダチが珍しくまともな事言ってる」

「…………」


遮って発せられた言葉。
表情からして、冗談を言っているわけではない事は分かっているが、癪に障る言い方に思わず昶をじっと睨む。


「珍しくまともって……いつも私が変人みたいな言い方ね」

「あ、いや、そうじゃなくてさ!」


冷ややかな物言いに、気付いた昶は慌てて否定する。


「貶してるとか馬鹿にしてるとかじゃなくてさ!そのー…あれだ!褒めてるんだぜ?これでも」

「はいはい」


文脈にやや違和感を感じながらも、何か言う事はせず軽く流す。


「まぁどっちでもいいよ。明日になれば分かる事だし」

「……良かったのか?」

「何が?」

「明日、家に帰るとか言ってただろ?」


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