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「なんか意味深な発言ッスね。まぁとりあえずその生き残りさんは、自然系の異能を持つ相当の手練で、現時点で第五区に潜伏してるということッスね」
『役立つ情報提供を感謝するよ』
「とか言って……本当は全部知ってたんじゃないッスか?」
『どうかな?まぁ答え合わせ的な部分が、ないこともなかったけど』
「うわー、えげつない。なんか損した気分」
『そう言わずに。私は楽しかったよ。推測は間違ってなかったし、君は将来有望である事がよく分かった』
「え?」
『君とは長い付き合いになりそうだ。改めてよろしく。ちなみに対価情報は後程、丁重にお送りするよ』
「あ、はい。こちらこそ……あ」
『ん?どうしたんだい?』
「言い忘れるとこだったんスけど……会うつもりなら、早めの方がいいッスよ」
『ああ……君もそう思うかな』
「ええ。俺達が知ってるということは恐らく、アヴィドの連中が知ってる可能性があるッス。きっと今頃、血眼で探してるんじゃないですかね」
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