桜空あかねの裏事情


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「でももし仲間に出来たら、人格は分かんないッスけど、戦力的には申し分ないッスよ。生き残りさんの異能は確か自然系でしたから」

『それは期待出来るね。朔姫や陸人と同系統だ。おまけに彼は、アヴィドの手から逃れ続けてるのだから、間違いなく手練だ。相当のね』

「けど仲間にしたとしても、決していい事ばっかじゃない」

『ああ……仲間に引き入れたとなれば、アヴィドに敵意を持たれ、目をつけられるのは必至。ふぅ…ジョエルは嫌がりそうだ』

「…………………………」

『……どうかしたのかい?』

「…止めるなら今のうちッスよ」

『止める?』

「あかねっち。決めた事は最後までやるッスよ。例え結果がどうであれ」

『…………』

「猪突猛進って言うんスかね?ああいうの。それとも大胆不敵?自由過ぎるし、頑固だし我が強いけど……俺は嫌いじゃないッス」

『気が合うね。私もあかね嬢が好きだよ。だからこれから先、彼女の笑顔が翳らない事を祈っている。何があったとしても』


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